東京みやぎ石巻圏人会「令和7年度総会」開催
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日 程 | 令和7年2月8日(土)16:00~19:00 |
| 会 場 | KKRホテル東京(東京都千代田区大手町1-4-1 |
| 参加者 | 69人 |

東京みやぎ石巻圏人会の令和7年度総会が2月8日(土)東京・大手町のKKRホテル東京で開催され、令和6年度事業報告並びに収支決算、令和7年度事業計画及び収支予算などが原案通り可決承認された。
総会は定刻に、尾形事務局長の進行で始まり、会議の開催にあたり、小林会長が「日頃から当会の活動への理解・協力に感謝する。本日は女川原発の重大事故に備えた宮城県の原子力防災訓練と日程が重なり市長町長は欠席、総会に続く意見交換会では、3市町の代表の方から石巻圏の現状、展望について聴かせて頂く。また石巻圏にてフィールドワークを行なっている芝浦工業大学谷口研究室の大学院生に発表をして頂く。

懇親会においては、桐朋学園の理事長を務められた当会の初代会長、生江義男氏のご縁に因み、桐朋学園出身者から成るカルテットプリマヴェーラの演奏をお聴き頂いて、先人の業績に思いを致したい。
東日本大震災以来頻繁に耳にする童謡「ふるさと」では「志を果たしていつの日にか帰らん」と歌われる。ふるさとの山河は、たとえ志を果たさなくても、傷心を抱えて帰る人をも、優しく迎えてくれる有難いものである。心の拠り所「ふるさと」の縁によって繋がった方々と共に手を携え、微力ではあるが石巻圏と首都圏とを結ぶ役割を果たすべく努めたい。今後もご支援をお願いしたい」と挨拶した。

引き続いて、石巻商工会議所青木会頭が「今年の川開き花火大会は場所を含めてどう運営するかを松本鉄幹副会頭を中心になって企画している所である。是非圏人会の方にも来て楽しんで欲しい。また地域として、震災時の2重ローンの問題、魚が獲れなくなってきている問題、魚種が変わってきている等の課題があり商工会議所として地域の経済の活性化に取り組んでいる。圏人会の支援、協力をよろしくお願いする。」と挨拶された。その後、会則に従い小林会長を議長として議事に入った。
議 事
○ 第1号議案 「令和6年度事業報告(案)並びに収支決算(案)について」

令和6年石巻地域では北上川を中心とした「かわまちづくり」の進展、東松島道の駅の開業、女川町民の悲願であった出島架橋など大きなプロジェクトが完成している。
こうした中、当会では前年に引き続き「ふるさと訪問旅行」として、牡鹿半島と女川、石巻圏の観光スポットを巡った。また、会員交流会では奥山興悦氏(元東京高裁部総括判事)より朝ドラ「虎と翼」に寄せて講演をいただき、その後会員の親睦交流に努めた。
総会、交流会、10回の役員会を実施、経営者協会石巻支部の定時総会の講演会への講師派遣のほか、「高橋英吉の映画と講演」の会の開催、情報交換事業、観光・物産紹介事業、会報「ふるさと通信」の発行、他団体の会合への参加等を実施した。組織運営状況としては会員数は新会員2名、脱会者4名で令和6年末で58名である。
次に令和6年収支決算案が提案され、荒川憲一監事から監査報告があり、拍手をもつて承認された。
○ 第2号議案「令和7年度事業計画(案)並びに収支予算(案)について」
東京みやぎ石巻圏人会では、情報交換を密にし、産業・文化等における中央と地方とのパイプ役を一層強め、行政・経済界・圏人会が三位一体となり、連携を強め、共生を念頭に置き、考動する圏人会として積極的に活動していく。
とりわけ本年度は、ふるさと訪問旅行の継続実施、「ふるさと通信」の発行、HPの最大限活用と「会員交流会」を開催し、会員相互の親睦交流を図っていく。また、圏人会と石巻地域出身の若年者の交流を促す「場」の設定を模索していきたい。組織の拡充については、会員増強運動の展開をしていく。収支予算は237万円で運営する。
令和7年度活動計画(案)、令和7年度収支予算(案)共に、拍手をもって承認された。
○ 第3号議案「役員改選について」
今期は役員改選時期であり役員改選案を提出し、拍手をもって承認された。
意見交換会
「いまのわが町、これからのわが町」

総会終了後、「いまのわが町、これからのわが町」をテーマに意見交換会が行われ、参加者として、岡浩石巻復興企画部長、八木哲也東松島市副市長、阿部清人女川町産業振興課課長、佐々木玲芝浦工業大学谷口研究室大学院生が紹介された。
司会の瀨川副会長から従来型の各市町からのプレゼンではなく、圏人会側からのテーマ(震災15年後のトピックス、心のケア、今後の防災について等)に答えて頂く形式と、石巻エリアでフィールドワークをしている芝浦工業大学谷口研究室の報告を聞いたうえで意見交換したい旨の説明があり、スタートした。


石巻市 岡復興企画部長

- 都市計画道路七窪蛇田道路が昨年3月開通し、仙石線と石巻線を立体交差して山下地区と中里地区を結ぶ高架橋で渋滞の緩和、災害時、市民の避難に役立ち、産業振興にも貢献が期待される。
- 将来を担う児童が、何時でも何処でも、読書出来るように本会副会長千葉均氏が会長を務めるポプラ社の協力により市内全ての小学校に電子書籍を導入した。
- サンファン館がリニューアルオープンした。復元船¼スケールはAR技術を用いて解説するなど、楽しみながら歴史を学べる施設になったので来石の時は是非立ち寄ってみて欲しい。
- おためし移住について、復興公営住宅を整備し、現在空きもあり、移住の受け皿として活用を図っていく。具体的には、市内、荻浜、網地島で1~2週間生活して頂き、移住のきっかけとなる石巻の魅力を感じてもらう様取り組んでいる。
- 全国に発信する為に石巻シティプロモーションロゴマークを公募し、「石」の文字をモチーフにして、魅力ある石巻市めぐりをイメージしたマークをシンプルにデザインした。キャッチコピーの「めぐる、いしのまき」の通り、市内外の方々が本市を巡り、豊かな自然、食、文化に触れ、新たな魅力を発見すると共に、東日本大震災で支援頂いた全国の皆様へ思いを巡らせ、感謝を伝えたいと言う本市の想いを込めて発信している。
東松島市 八木副市長

- 昨年12月に「道の駅」が念願のオープンを迎え、三陸沿岸道路と上り矢本パーキングに接続している。自衛隊松島基地のブルーインパルスを基調とした高台に位置した建物で、ブルーインパルスの訓練を見ることができる。また、地元の野菜や石巻、女川の食品、水産物を販売し、3か月で30万人が来場。今後もイベントを予定しており是非立ち寄って欲しい。
- 町づくりでは、人口が緩やかな年1%(400人)の減少でしたが、今年は4~5%減少が想定されている。その為、人口減少対策として、若い方々に定住してもらう様に市街地の拡大、住宅地の開発、併せて企業誘致に取り組んでいる。
- 今年7年ぶりに皇室献上海苔が行われた。この様な返礼品のある東松島市にふるさと納税をよろしくお願いする。
- おためし移住では、移住コーディネーターと各地の地域おこし協力隊が連携し活動している。1週間程度の無料宿泊体験を提供しているが、PRが東京商圏に届かないことが課題である。
女川町 阿部産業振興課課長

- 昨年の12月、女川町民、50年来の祈願でありました出島大橋が架かった。 駅周辺から海に向かって商店が出来てきており、これに加えて現在、海岸付近にサウナ施設を民間企業の方々が、土地を借りて作っており、この4月にオープンする予定。また、開通した出島にはすでに民間の方々がサウナ施設をオープンさせているが、出島は何も無い島で、水も持参しなければならない。今後、橋を使って物資、運搬、人の流れを作っていきたい。
- おためし移住については、震災直後、ボランティアで来た方々がそのまま移住し、起業して女川を盛り上げている。震災時、町長が言った「よそ者とバカ者とそういった人たちが被災した町を再構してくれる」のような人々が活躍している。問題点として女川には住む場所がない。国が造成した土地以外にありません。
芝浦工業大学谷口大造研究室 佐々木怜氏

- 私たち芝浦工業大学谷口研究室は建築のデザインを再提示することをテーマに研究を行っており、現在の活動内容は女川町、石巻市の実測調査、ヒヤリング調査、気仙沼市でのフィールドワーク、ドローンを使った広域3Dモデルの作製などを行っている。2024年からはハントラ・クラフスの皆さんと一緒に森を使ったワークショップの開催などを行って来た。
- 2023年には石巻と女川の万石浦の空き地の調査を行い、空き地の種類、周辺の状況、印象の調査をヒヤリングして、調査マップ、調査シートを作成した。
- 石巻市と女川町調査のまとめとして 石巻市の調査 商店街にポテンシャルを感じる。 女川の調査 海と山の距離が近く、自然が豊かな所にポテンシャルを感じる。 また二つの地域の共通の改善点として、日陰が少なく人々が居場所として少し居られる所が少いことがあげられる。
- 「ホメ出し、ダメ出し調査」として、石巻、女川の漁港の景観面、利便性で良いポイントをホメ出し、改善すべきポイントをダメ出しとして調査シートを作成した。 これらの調査から学生の視点から、 ①石巻商店街の裏路地にサブカルチャーを用いたカフェ、 ②女川万石浦の道の駅、 ③石巻の1時間に1本の電車を待つちょっとした図書室、 ④女川旧交番の震災遺構を用いた広場など 7つの設計を提案した。
- 昨年10月に小学生を対象にワークショップを行い、牡鹿半島の森の中で森の建築作品を作り、発表会を行った。
発表後に司会者が佐々木怜さんの発表に対し各人のコメントを求めた。
- 石巻 岡復興企画部長 素晴らしい研究でした。今後とも行政と連携して町づくりを考えたい。
- 女川町 阿部産業振興課課長 色々な改善点やお金をかけない提案を頂き、町民会議で考えたい。
- 東松島市 八木副市長 まさに東松島市にも同じ課題があり、ご提案いただきたい。
最後に司会者から「是非とも、それぞれの町でご報告を頂くと共に、こちらからも外から見たご提案をご協力しますのでこれからもよろしくお願いします。」と意見交換会を閉めた。
懇親会
講演会終了後、会員の澤畠寿成氏の司会で「懇親会」が開かれた。
瀨川副会長の開会の挨拶に続いて、宮城県東京事務所所長末永仁一氏の祝辞の後、石巻市議会 議長遠藤宏昭氏の発声で乾杯が行われた。

石巻市芸術文化振興財団理事長 大谷尚文氏、東北電力(株)東京支社長 二階堂宏樹氏、七十七銀行東京支店長 遠藤英樹氏のスピーチに続いて、ミニコンサートが行われ、カルテット・プリマヴェーラがモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より第1楽章、ハイドンの弦楽四重奏曲「ひばり」より第1楽章、宮城県民謡「さんさ時雨」を演奏した。
プリマヴェーラとはイタリア語で春という意味、春のように華やかなカルテットの演奏に全員着席して心に響く音色に聴き入っていた。
再び歓談と歓談の合間には、東京宮城県人会連合会会長小幡利春氏、元石巻商工会議所副会頭で元日本製紙石巻野球部部長井澤佳昭氏、今年度新入会員伊藤純一氏、石巻商工会議所副会頭松本鉄幹氏、在京宮城ふるさと協議会事務局長菅原一氏がスピーチを行った。
懇親会は和やかで盛況な雰囲気で故郷の話題や思い出に花を咲かせ、会場内で活発に名刺交換が行われるなど、交流と親睦を深める姿が多く見られ、参加者全員が充実した時間を過ごした。
時間があっという間に過ぎ、最後に谷内田副会長が閉会の挨拶を行い、3時間にわたる総会・意見交換会・懇親会が終了した。
記録 谷内田・佐々木
○ 「東京みやぎ石巻圏人会令和7年度総会」 写真集

懇親会司会 澤畠寿成氏

祝辞 末永仁一 宮城県東京事務所長

乾杯 遠藤宏昭 石巻市議会議長

スピーチ 大谷尚文 石巻市芸術文化振興財団理事長

スピーチ 二階堂宏樹東北電力(株)東京支社長

スピーチ 遠藤英樹 七十七銀行東京支店長

新会員 伊藤純一氏

スピーチ 松本鉄幹石巻商工会議所副会頭












閉会挨拶 谷内田進 副会長