東京みやぎ石巻圏人会「第6回交流会」報告
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日 時 | 22023年9月16日(土) |
| 会 場 | ンシャインクルーズ・クルーズ(東京・池袋サンシャイン60 58階) |
| 参加者 | 60名 |
| 講 演 | 『石巻を循環型社会のプロトタイプに』千葉 均 氏 (株式会社ポプラ社 代表取締役社長) |
| 演 奏 | バッハ=ブゾーニ:トッカータとフーガより「トッカータ」 ショパン:前奏曲第4番 Op.28-4 瀧廉太郎=徳山美奈子:荒城の月 リスト:愛の夢 杉元 太 氏 (石巻専修大学非常勤講師) |
東京みやぎ石巻圏人会主催の「第6回交流会」が2023年9月16日(土)、東京・池袋のサンシャインクルーズ・クルーズで60名が参加して開催された。 交流会第1部は瀨川副会長の司会で始まり、はじめに東京みやぎ石巻圏人会の小林美恵子会長から、

挨拶 小林 美恵子 会長
「コロナ禍により3年間開催ができなかったので4年ぶりの交流会となる。今日この場に集える事を嬉しく思う。石巻圏人会は石巻圏の振興応援を主な目的として活動しているが、中でも交流会は様々な交流を通しての学びの場であり、人の輪を広げる大事な機会となっている。
今回は児童書出版のポプラ社社長の千葉均氏にその視点から見たお話をしていただく。ふるさと出身の若い才能を応援するのも我々のミッションのひとつであり、今回は東松島出身の杉元太氏のピアノ演奏を聴いていただく。また石巻はマンガを活かしたまちづくりに力を注いでいるが、第2部では会員の小山氏と澤畠氏の協力により上映が実現した萬画館監修の映画をご覧いただく。楽しかったと思える交流会になれば嬉しい。」と挨拶があった。
続いて司会より今回講演の千葉均氏が紹介された。
講演に先立ち、千葉氏から、「石巻市の湊生まれ、湊中、石高、東京大学を卒業して、いくつかの会社を経て出版社のポプラ社へ入社し、現在社長をしている。本業の出版業以外に子どもの未来に大切なものはと考え、一番である読書の他に大事なものを提供しようと活動している」との自己紹介があった。
続いての講演では

ポプラ社社長 千葉均氏
農業や循環型社会へ関心を持つようになったきっかけは、「種は誰のもの」と「食の安全を守る人」という映画を見て、農業の基本、農薬の問題、環境への影響について学び、その後、元農水大臣の山田正彦先生に弟子入りし、次第に農業と社会の循環に興味を持つようになった。現在、映画で紹介された有機米栽培と有機学校給食の推進に取り組む千葉県いすみ市で子供たちと交流し、子供たちに自然の体験が必要だと考え、その考えを広めるために活動している。さらに、こどもたちに良い取り組みをしている自治体の取り組みをnoteの記事にして公開している。
持続可能な社会は循環型の社会でなければならない。そして、それには3つの「自給」が必要である。その3つとは**「食料」、「エネルギー」、「文化」**である。

**「食料の自給」**については、日本は食料の自給率が低く、特に畜産、種、肥料、飼料などにおいて海外への依存度が高い。自給率の低下原因には複数の仮説があり、農業従事者の減少、農業予算の減少や高齢化等が影響している。他の先進国は自給率が高いが、これは補助金の割合が大きいからである。解決策として、農水省の予算の再分配や補助金増加が必要と考える。地方の取り組みとして、いすみ市の有機給食が成功例であり、有機米栽培で市の経済が向上し、環境教育も行われ、若い人の流入が増える好循環を実現している。声を上げて問題解決に取り組む必要がある。
**「エネルギーの自給」**については、再生可能エネルギーを導入し、循環経済を推進すべきと思う。森林伐採は土壌の有機物を分解し、二酸化炭素放出を増加させるし、メガソーラーや洋上風力発電施設の環境影響についても検討が必要である。石巻のバイオマス発電は良い選択である。ロラン島(デンマーク)では再生可能エネルギーに注力し、自給率1000%すなわち900%は輸出している成功例がある。再生可能エネルギーの普及と地域振興が成功の要因と考え、地域の資源を活かす取り組みが持続可能な社会構築に貢献すると考える。
**「文化の自給」**については、図書館に産直マルシェを組み合わせた岩手県紫波町のオガールプロジェクトの取り組みを紹介した。
ここでは図書館を収益を生む施設に変え、さらに情報交流館も設けて、人と人との交流を通じ文化を自給する街を実現している。

**「石巻の未来のまちづくり戦略」**については、循環型産業の振興、子供たちの育成や夢あるデザインが必要で、その中で学校給食の有機米化、読書環境整備、大人と交流する体験学習を提案している。未来の街づくりには文化・芸術・観光の振興が必要で、石巻には材料はそろっており、若者が定着し子育てしたい街、高齢者が生き生きと暮らす街、多世代の人と人が交流する街を目指している。リボンアートフェスティバルは、地域に根ざしたイベントで文化を自給する街の一例である。また、図書館の存在が文化の中心として期待される。文化の中心には図書館があるべきで石巻に素敵な図書館ができれば良いなと祈りながら、いろいろ繋いで持続可能な街になるよう力を合わせてやっていきたいと結ばれ講演は終了した。
司会の瀨川副会長が『石巻を循環型社会にという演題について、人と人が交流するのが文化であり、それが循環型の基本である。皆で石巻に循環社会を築いていこうというお話だと良くわかった』と感想を述べた。
その後の質疑応答で東京みやぎ石巻圏人会高成田顧問からの「出版業の持続可能性について」と、佐藤壽副会長からの「農業人口減少顕著な現状から持続可能になるには何年位かかるのか」と言う質問にお答えになり、大きな拍手をもって終了した。


ピアノ演奏 杉元太氏
続いて東松島市出身の杉元太氏によるピアノ演奏に移り、バッハのトッカータとフーガより「トッカータ」、ショパンの前奏曲第4番Op.28-4、瀧廉太郎=徳山美奈子の荒城の月そしてリストの愛の夢を演奏した。講演会とは違い皆の心が癒されるような雰囲気を醸し出してくれた。演奏の合間には「5歳ぐらいからピアノを始めてポーランドの国立ショパン音楽大学に留学した。今は石巻、東松島市に教室を開いている。2021年からは石巻専修大学非常勤講師をしている」と自己紹介があった。
10分間の休憩の後、第2部の懇親会が佐藤壽副会長の司会で始まった。
石巻市副市長工藤均氏と東松島市副市長小山修氏の2人から祝辞が寄せられた後、石巻商工会議所会頭 青木八州氏乾杯の発声で食事と懇談に移った。
懇談の合間には映画『変わるまち、変われるまち、石巻。Feat.ジュン』が上映され、澤畠寿成氏から「この映画は石ノ森章太郎の「ジュン」を題材にしたもので『映文連アワード2022』において最優秀作品賞(グランプリ) を受賞した」との説明があった。宮城県東京事務所所長、末永仁一氏からご挨拶を頂いた後、11月3日より上映される映画『さよなら ほやマン』の紹介を山上徹二郎氏が行った。監督は石巻出身の庄司輝秋氏で網地島でロケしたヒューマンドラマとのことです。
石巻商工会議所副会頭の松本鉄幹氏の今回の川開きについてと佐藤邦彦氏の日本製紙野球部の応援等のスピーチに続いて、新しく入会した原友子氏、小山将史氏そして和光3.11を忘れないコンサート実行委員会事務局長の斎藤大介氏から、自己紹介や最近の活動状況等のスピーチが寄せられた。
交流会は第5回の2019年からコロナで開催ができず今回4年振りと言うこともあって、会場では至るところで名刺交換が行われるなど、交流と親睦を深める姿が多く見られた。
時間はあっという間に過ぎ、最後に谷内田副会長が閉会の挨拶を行い、3時間にわたる交流会が終了した。
○ 東京みやぎ石巻圏人会第6回交流会 写真集

第1部司会 瀨川 徹副会長




第2部司会 佐藤壽副会長

祝辞 工藤石巻副市長

祝辞 小山東松島副市長

乾杯 青木石巻商工会議所会頭

映画説明 澤畠氏

末永宮城県東京事務所長

映画説明 山上氏

松本鉄幹商工会議所副会頭

佐藤邦彦商工会議所副会頭

新人紹介 原有子氏

新人紹介 小山将史氏

和光3.11コンサート 斎藤大介氏

閉会の辞 谷内田副会長






















