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東京みやぎ石巻圏人会 石巻市・東松島市・女川町の出身者・ゆかりの会
総会

東京みやぎ石巻圏人会「令和2年度総会」開催

開催概要

項目内容
日 時令和2年2月7日(金)16:00~19:00
会 場KKRホテル東京(東京都千代田区大手町1-4-1)
参加者50人

東京みやぎ石巻圏人会令和2年度総会が2月7日(金)東京・大手町のKKRホテル東京で開催され、令和1年度事業報告並びに収支決算、令和2年度事業計画及び収支予算などが原案通り可決承認されました。

総会は定時に始まり、冒頭、小林会長が「今年の石巻圏人会の活動については、これまでの活動に加え、それぞれに石巻に関わる活動をしている会員への積極的な協力を進める。会員の方々に『入会してよかった』と思っていただけるよう努めたい。石巻訪問を計画し、石巻へ行って『見て聞いて食べる』、これにより当会の目的の一つである『共生』の第一歩となり、次なる活動にも繋がるよう努力したい」と挨拶しました。

次に昨年11月に就任した石巻商工会議所新会頭 青木八州氏が「就任してまだ3か月の若葉マークで、商工会議所の会頭としては初めての出席となる。商工会議所の会頭業務はお祭りから産業経営支援と多岐に渡り、まだまだ分からないところあるが、圏人会の皆様のご支援をもらいながら商工会議所の運営をしていきたい。」と挨拶しました。

続いて石巻市副市長 菅原秀幸氏、東松島市副市長 小山修氏、女川町産業振興課長 佐藤毅氏、他16名の来賓が紹介されました。

その後、会則に従い小林会長を議長として議事に入りました。

議 事

○ 第1号議案 「令和1年度事業報告(案)並びに収支決算(案)について」では

当会が被災地石巻を支援するため、ふるさとと呼応しながら復興支援や交流事業に取り組んできたこと、特に今年で5回目となる「交流会」として9月14日にジャーナリスト高成田享氏により「石巻の魅力を広めよう」~外から見た石巻の魅力 それを伝えるには~という演題の講演会を開催し、ふるさとと首都圏との交流に努めたこと、その他、役員会を定期的に開催し会の運営、会のあり方について協議し、会員相互の親睦と情報交換を行ってきたことの報告がありました。 次に令和1年収支決算案が提案され、熊谷勝義監事が監査報告、拍手をもつて承認されました。

○ 第2号議案「令和2年度事業計画(案)並びに収支予算(案)について」では

当会は、石巻地方の産業振興・文化等における中央とのパイプ役を一層強めると共に情報交換を密にし、行政・経済界と連携してふるさと石巻発展のため積極的に活動していくこと、また、ふるさとを思う気持ちを会員が推し進める諸事業に積極的に協力し、ふるさと訪問旅行の実施など活動方針に従って「共生」を念頭に置いた事業の推進を図ることが提案されました。

令和2年度活動計画(案)、令和2年度収支予算(案)共に、拍手をもって承認されました。

意見交換会 ~ふるさと石巻圏からの発信~

議事終了後、「これからの石巻、東松島、女川について」をテーマとする意見交換会が行われ、パネラーとして、菅原秀幸石巻市副市長、小山修東松島市副市長、佐藤毅女川町産業振興課長、青木八州石巻商工会議所会頭が紹介されました。

司会の谷内田副会長が、「行政と会員、双方向からの意見交換により、自分たちに出来ることが見えてくるのではないか」と、今回の「ふるさとからの発信」を、従来と趣向を変えて「ミーティング」形式で進める狙いを説明してスタートしました。

「意見交換会」のテーマ

  • 人口の減少について
  • 「総人口」及び「産業に従事する人口」に関して、「震災前」と「現況」は?
  • 長期的な人口減少の対策として行っている事業と、その情報をどのように発信しているか、現状と今後の構想
  • 外国人労働者の受入、併せて故郷へのUターン移住者、都市部からのIターン 移住者について、考え方と対応。
  • 「地域ブランドの確立」と「インバウンド観光」について
  • 仙台空港に呼び込んでいる外国人観光客に石巻、金華山、女川まで足を伸ばしてもらう方策、加えて陸(鉄道、自動車)海(大型客船)からの観光客にも、石巻、東松島、女川の魅力をアピールする方策
  • 地域ブランドとして誇れるもの、これから伸ばそうとしているもの、地域ブランドを核に、地域振興や町おこし、集客・観光客などに取組んでいる例
  • これからの石巻、東松島、女川」について
  • 「石巻、東松島、女川」が目指す「これからの街づくり」で最も発信したい点
  • 石巻圏として、2市1町が連携した政策や取り組み
  • 復興施策でうまくいったり、予想以上に進捗した策

○ 石巻市 菅原副市長

石巻市 菅原副市長

震災前の人口は160394人、震災後141012人と、19000人ほど減。産業に従事する事業所数は9016が6301と2700ほど、従業者数も65659人が56666人と1000人ほどいずれも減少している。

人口減少対策として平成27年12月に「石巻市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を定め、復興まちづくりを完結させる事、人材育成と安定雇用を創出する事、絆と協働の共鳴社会をつくる事、若い世代の結婚・妊娠・出産・子育ての希望をかなえる事の4つの基本目標を設定し各種施策を展開中である。具体的には、奨学金返済の補助支援、創業支援、移住コンシェルジュ、婚活支援(成婚1組)がある。

「移住コンシェルジュ」を設置し、30代男性2名専従で、有楽町の宮城県移住サポートセンタで、空き家、仕事情報を提供する移住関連事業PRにあたっている。活動実績としては平成28年9月からで移住者数36名になる。

一般財団法人石巻圏観光推進機構による商品開発、売り込みや外国クルーズ船の誘致を行い、ネコの島「田代島」には多くの外国人が訪問している。観光客入込数は震災前の260万人が平成30年には330万人まで回復し、今後が期待される。

北限のオリーブの実証栽培に取り組み、昨年は105kgの実を収穫、2リットルのオリーブオイルが出来、品質も良い。搾りかすは魚の餌となり味も良くなり長持ちすることが判明し、今後民間事業者に移行して大化けを期待する。

今年9月27日に「全国豊かな海づくり大会」が石巻で開催される。「震災から復興した魚の街」としてPRしていきたい。

○ 東松島市 小山副市長

東松島市 小山副市長

震災前の人口は43000人、震災後39800人と、震災で亡くなった方2200人を除いても約1000人減、産業に従事する従業者数も震災以前の20000人弱から2000人ほど減少しており、創業支援を石巻商工会議所などの協力をもらって実施中である。

また、今年4月に開校予定の全寮制私立高等学校「日本ウェルネス宮城高校」の誘致や、働くお母さんの子育て環境充実のため民間と協力して夜8時まで延長保育を行う私立保育園の誘致を行っている。

さらには、定住化促進事業として制度の導入や地域おこし協力隊員を活用し移住者の受け入れ、創業支援などを実施中である。

震災以降に交流のあるインドネシアのバンダアチェ市からの漁業に従事する研修生受け入れており、幼稚園、ユニフォーム会社がインドネシア、ベトナム、中国人を雇用している。また、介護の現場や医療の現場の人材確保のための助成制度を展開中。

大型客船石巻港寄港における特産品の販売(海苔、海苔うどん、日本酒、かき飴、ブルーインパルス各種グッズ等々)、インバウンド向け観光PR動画の制作、YouTube広告等によるPRを実施。

韓国済州島をイメージしたトレッキングコース「宮城オルレ奥松島コース」をオープン、仙台からの参加者も多い。

ブルーインパルスは現在五輪の輪の練習中であり「ブルーインパルスのホーム基地のまち」をPRしていく。また、サンドアートで有名な保坂さん、オリンピックエンブレム製作で有名な所さんなどの著名人の当市訪問の機会をとらえて地元の良さをSNSなどでPRしている。

3月20日のオリンピック聖火の到着に合わせて「スポーツ健康都市宣言」を行ってこれからの100年時代に向けて健康で長生きできる街を目指す。

○ 女川町 佐藤産業振興課長

女川町 佐藤産業振興課長

震災前の人口は10014人、震災後6404人と3500人ほど(35%ほど)減少し、全国市町村で一番減少率の高い町となっている。また、産業に従事する事業所数は645が346、従業員数は 5583人が3770人と激減し、その中でも従業員数5人未満が60%ほど占めて後継ぎもいなく厳しい状況である。

造成宅地復興事業での空地に現地を案内し女川町紹介活動を実施して今年度17件分譲できた。

また、移住定住の政策として女川町のホームページ、JR女川町の協力で車両にPR広告掲載し希望者の掘り起こし、地域の経済活性化のためのお試し移住制度、創業支援制度などを実施中である。

水産加工業を中心に外国人技能実習生が技能実習の実施中で、外国人登録者は210人になり、そのうち技能実習生は186人でベトナム人が156人と多い。

誘客事業の一つとして女川町観光協会と連携した観光物産PRやエージェント等訪問する観光キャラバンを戦略的に実施中で、石巻港大型客船誘致協議会でのポートセールスのほか、2市1町の観光地域づくりのかじ取り役となる一般社団法人石巻圈観光推進機構との女川ツアー企画など松島、平泉に対抗できるプロモーション活動による観光誘客を連携して実施中である。

また、インバウンド観光による主な誘客国としては、宮城県に来ている外国人観光客の国別宿泊数で1位となる台湾(2018年宮城県宿泊数55万人泊仙台空港定期便:週19往復)をターゲットし、特に地方創生を推進する台湾での防災や日本のまちづくりを学ぼうとする関心層への教育旅行や視察先としてPRするほか、女川の魅力を売り込み、女川フアンをつくり増やす取り組みを強化していく。

冬季の集客の目玉となる「女川海鮮火鍋」の開発を公民連携により取り組んでいる。

また、今年7月23日の海の日に10年ぶりに復活する「女川みなと祭り」をはじめとして四季折々のイベントをー括して実施する「おながわ四季のまつり実行委員会」が令和元年12月に設立され、今後効率的な運営が期待される。震災遺構の旧女川交番の周りを震災公園化している。

国土交通省が重点的に応援する重点「道の駅」に選定された。他所の「道の駅」と違うのは駅前の既存の施設であること。車で来て欲しいと期待。

○ 石巻商工会議所 青木会頭

石巻商工会議所 青木会頭

婚活パーティーを実施して8組のカップルが誕生した。今年も継続中。個人的には「石巻美人」に東京での合コンを通して石巻に戻ってもらうのも良いと思う。

復興住宅の空き家をI、Uターンの人に無料で入ってもらう。

下関港は昨年30隻のクルーズ船の入港があったが、今年は100隻を目標にしている。石巻は昨年3隻、今年は5隻を予定。下関に勉強に行くのも良いのではと思っている。また、急激に増えるとバスが不足するとかふ頭の整備も必要となるし、来てもつまらなくないように街の中で活性化のためにもコンテンツの充実が必要である。

自分が故郷の石巻へ戻った決め手は、何といっても『たたき』と新鮮な『めかぶ』と冬の『トロカツオ』等のうまさであった。魚の美味さを汎く訴えることが必要。

令和2年の事業計画作成中であるがAI、IoTなどの先端技術を取り入れて生産性向上を図る企業を支援し、日本一生産性の高い街で一人当たり所得が高い、従業員の給料を上げるように会社を支援していきたい。

○ 会場からの質問と回答

  • 年金で入れる様な住宅はないのかを相談できる窓口はどこか教えて欲しい。
  • 介護保険計画が各市町村にあり施設の建設も実施しているので石巻市の介護保険課へ相談して欲しい。
  • 気仙沼と石巻で何故気仙沼が有名なのか。人口は倍なのに少し寂しい。
  • 石巻は全国で政府が定める13ある特定第3種漁港で気仙沼より大きく、令和元年の水揚量は全国5位、水揚金額は全国9位、180億円程で気仙沼より多い。 なお、気仙沼はふかひれ、カツオが有名だが、石巻はいろんなおいしい魚が獲れるので高成田氏も本に書いているように石巻はさらにPRが必要である。

最後に司会から「今回は初めての試みで、不慣れなこともあり、あっという間に時間が過ぎてしまった。今回の意見交換会の内容を参考にして、圏人会がどんな協力、貢献が出来るのかを考えていきたい」とコメントがありました。

懇親会

意見交換会終了後、佐藤壽副会長の司会で「懇親会」が開かれました。冒頭、商工会議所が作成した石巻地方の復興状況の映像「私たちのふるさと石巻」が上映され、参加者は、架け替え工事の進む新内海橋の様子など、興味深げに画面に見入っていました。

瀬川徹副会長の開会の挨拶に続いて、東日本大震災こども未来基金理事長高成田享氏の発声で乾杯が行われると、会場ではテーブルを超えて名刺交換が行われるなど、交流と親睦を深める姿が多く見られました。歓談の合間には、宮城県人会連合会会長 根本律子氏、みやぎふるさと協議会副会長 佐々木英夫氏のテーブルスピーチ、新会員紹介と続き、楽しい時間を過ごしました。そして東京みやぎ石巻圏人会の集まりでは恒例となっている須能邦雄石巻商工会議所前副会頭による「相撲甚句」ですが、今回は欠席となった須能氏から寄せられた歌詞で、急遽佐藤壽副会長により披露され、今年も聴くことが出来ました。

最後に谷内田副会長が閉会の挨拶を行い、3時間にわたる総会が終了しました。

「東京みやぎ石巻圏人会令和2年度総会」写真集

懇親会司会 佐藤 壽副会長

復興状況の映像「私たちのふるさと石巻」

開会の挨拶 瀬川 徹副会長

乾杯 東日本大震災こども未来基金理事長 高成田享氏

衆議院議員安住淳氏秘書 友常えり氏

みやぎふるさと協議会副会長 佐々木英夫氏

閉会の挨拶 谷内田 進副会長

追記

東京オリンピックが延期になり、新型コロナウィルス拡散で緊急事態宣言が発出されるなど、思ってもいなかった状況となりました。 首都圏だけではなく、ダイアモンドプリンセス号の入港が中止になるなど石巻にも影響が及んでいることと思います。一日も早い終息を願い、人々に不安のない日々が訪れますよう祈ります。

記録者 谷内田 進