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東京みやぎ石巻圏人会 石巻市・東松島市・女川町の出身者・ゆかりの会
交流会

東京みやぎ石巻圏人会「第5回交流会」報告

開催概要

項目内容
日 時2019年9月14日(土)
会 場サンシャインクルーズ・クルーズ(東京・池袋サンシャイン60 58階)
参加者68名
講 演『石巻の魅力を広めよう』 ~石巻の物語を紡ぐ~高成田 享 氏(ジャーナリスト)

東京みやぎ石巻圏人会主催の「第5回交流会」が2019年9月14日、東京・池袋で開催されました。交流会は、石巻圏の出身者やゆかりのある各分野の皆さんが参加してゲストの講演を聞いたり、参加者が交流したりしながら石巻圏の振興・発展に寄与していこうというもので、5回目の交流会には68名が参加しました。

はじめに東京みやぎ石巻圏人会の小林美恵子会長から、

挨拶 小林 美恵子 会長

「石巻圏と首都圏の交流、石巻ゆかりの人相互の交流を通じて、活動の活性化に役立てたい。第1回講演は2014年の井澤元工場長代理による『日本製紙石巻工場の震災直後の取り組み』、以後須能前魚市場社長による『産地魚市場復興の現状と課題』、山崎石巻専修大学教授による『被災地域の創業活動について』、郷土史研究の阿部和夫先生による『石巻開港と米谷喜右ヱ門』と、回を重ねて来た。第5回となる今回は、ジャーナリストで石巻に縁の深い高成田享氏に『石巻の魅力を広めよう』という演題で講演をお願いした。ふる里石巻を見直す機会にして頂きたい」

と挨拶がありました。

講演に先立ち、

高成田氏から、40年間の新聞記者の最後の3年間石巻におり、第2の故郷という感じがする。その後7年間は仙台大学におり、合計10年間宮城県にいたことになる。現在は仙台大学の非常勤講師、NPO法人東日本大震災こども未来基金理事長、NPO法人テイラー・アンダーソン記念基金専務理事との自己紹介がありました。

ジャーナリスト 高成田 享氏

続いての講演では、

  1. 石巻と花巻の違いについて、似ている名前だが読み方に「の」が入る石巻と「の」が入らない花巻で、石巻に「の」を入れるのに苦労した。花巻には、宮沢賢治、花巻温泉、花巻東高校などがあり、石巻より有名で、印象が強い。共通点、共有点は両市を流れる北上川があるということと、宮沢賢治が初めて石巻に来て海を見たということ。
  2. 北上川と石巻については水運の歴史がある。 3年間石巻にいても北上川の港の話は出てくるが上流の話があまり出てこない。千石船の船頭が始めた観慶丸商店は立派な建物で石巻市の文化財に指定されており北上川と太平洋航路の拠点として石巻中心の水運の歴史を語るのは面白い。上流に北上川河川歴史公園があり土木遺産がある水運の歴史と繋がれば良いのではないか。「川のビジターセンター」はヨシ原の前に建っているのに、屋根が茅葺きではないのが残念だ。
  3. 石巻全体で北上川を考える。北上川に関係する岩手、宮城県の8市5町で北上川を使いながら連携すると良い。上流と下流の小学校の交流などはすでに実施されているが、北上川サミットを立ち上げ上流と下流で交流会を実施し、そして海彦、山彦に追加して川彦について考える。
  4. 金華サバはサバ缶として全国銘柄になりブランド化に成功した例である。合わせて金華山、金華カツオをもっと宣伝したら良い。
  5. 石巻には外に開かれた歴史と文化がある。 古くからハリストス正教会、クリスチャン教会があり、石巻はキリスト教と縁が深いこと、また若宮丸は日本人で初めて世界一周した船で16人中帰国したのは4人だったが、乗組員の碑は東松島の公園にあり石巻の湊を出港した船であること、さらに、日本のシンドラーと言われ韓国から最初の建国勲章をもらっている弁護士布施辰治氏は石巻の出身であることなど、もっともっと石巻の歴史を知って宣伝してもらいたい。
  6. また、宣伝することではないが、震災遺構として一部残った門脇小と現在まだ検討中の大川小があるが、残せるものは残してできれば全国の先生に大型バスで研修旅行として来て見てもらいその場で悲劇を繰り返さないために考えて、教職員のメッカとして欲しい。
  7. 国際的な魅力としてとして外国人に何を伝えるかも考えていく必要がある。大型クルージング客船が現在は年間5隻程度であるが今後北極海航路が増加してくると増えてくるので、石巻へのアクセスも石巻駅から石巻港に代わっていく可能性があり、ひばりの埠頭から市街地までの導線としての整備も必要になってくる。
  8. 復興記念公園のトレイルの石巻モデルは田代島と網地島である。 ライブハウスが多く音楽、芸術の街であること、石巻マンガロードがあることなどをもっと知って宣伝して欲しい。
  9. また、駅前の市立病院を利用した町おこしで、障害を持つ人にやさしい街作りも考えられる。
  10. さらに石巻は、映画会や川開き、牡蠣祭りなどのお祭り、音楽ライブを入れるといろいろなイベントを毎日のように沢山やっているが、宣伝があまりうまくなく、印象が薄いところがある。観光協会のホームページなどにもしっかりと載せて、いつ行っても何かをやってる、生き生きして活気あるよといった印象を出すことが大事であると感じる。

まとめとして、石巻には「食」、「水産品」、「人情」、「文化」、「景観」があり、魅力がある。そして、今日お話しした「北上川」、「金華山」、「キリスト教」、「若宮丸」、「布施辰治」、「ライブ音楽」、「アラスカ物語」などについて、大きな石巻というタンスがあり、引き出しを沢山持っているので、美味しい魚という引き出しだけでなく、石巻に行ったら今日お話しした引き出しを開けて石巻の物語を紡いで行く、我々自身が作っていくことである。これからも石巻の物語を紡ぐPRパーソンとして私たちは頑張っていきたいと締めくくった。

高成田氏は石巻の魅力を豊富な資料と写真を使ってわかりやすくユーモアを交えてお話しくださった。参加者からは、「石巻の魅力をじっくり考えたことなかったので石巻の魅力を知る良い機会になった」「石巻に関する知らなかった話がたくさん聞けて有意義で時間がたつのを忘れた」「話がうまく流石ニュースステーションの元キャスター」といった感想が寄せられた。

講演の後、東京みやぎ石巻圏人会の阿部勝特別顧問はいろいろな提案があり考えさせられることが多かったと謝辞を述べた。

講演会司会 佐藤 壽 副会長

講演会謝辞 阿部 勝 特別顧問

休憩の後、懇親会の部は宮城県東京事務所副所長小谷野聡氏と東松島市副市長加藤慶太氏の二人から祝辞が寄せられた後、石巻商工会議所の浅野亨会頭の音頭で乾杯、食事と懇談に移りました。会場ではテーブルを超えて名刺交換が行われるなど、交流と親睦を深める姿が多く見られました。

乾杯 浅野 亨 会頭

歓談の合間には、在京宮城ふるさと協議会副会長鈴木武志氏、東京宮城県人会連合会副会長小幡利春氏の挨拶、続いて石巻魚市場の新社長になられた佐々木茂樹氏、石巻市産業部の吉本貴徳部長、 復興政策部の久保智光部長、復興事業部の後藤寛部長、さらに大阪音楽大学元副学長の和泉耕二氏、石巻専修大学元教授の大津幸一氏から最近の活動状況やスピーチが寄せられました。

そして東京みやぎ石巻圏人会の集まりでは恒例となっている石巻商工会議所の須能邦雄副会頭の十八番「相撲甚句」が披露されたあと、東京みやぎ石巻圏人会の瀬川徹副会長の閉会の挨拶で3時間にわたる交流会を終えました。

相撲甚句 須能 邦雄 副会頭

閉会挨拶 瀬川 徹 副会長

【「東京みやぎ石巻圏人会第5回交流会」写真集】

祝辞 宮城県東京事務所 小谷野聡副所長

祝辞 東松島市 加藤慶太副市長

在京宮城ふるさと協議会 鈴木武志副会長

東京宮城県人会連合会 小幡利春副会長

石巻魚市場(株) 佐々木茂樹社長

大阪音楽大学 和泉耕二元副学長

石巻市 久保智光復興政策部長

大津 幸一石巻専修大学元教授

新入会員 阿部啓一氏

弁護士 奥山興悦氏

壱岐雪舟会 白石光男理事

旧東京古川会 塚田裕見子氏

司会 中塩義幸副幹事長