東京みやぎ石巻圏人会創立30周年記念のつどい
「東京みやぎ石巻圏人会創立30周年記念のつどい」が平成30年9月9日、東海大学校友会館(東京・霞が関ビル35階 望星の間)で開かれ、100人を超える参加者が石巻圏人会の創立30周年を祝いました。

東京みやぎ石巻圏人会 阿部 勝 会長
「つどい」は正午からはじまり、第1部の記念式典では、物故者追悼のあと阿部勝会長が「当会は石巻地方出身者及び縁ある皆さまを会員とし、石巻圏地域の産業文化振興に寄与することを目的に昭和63年1月設立され、30周年を迎えました。この間、東日本大震災という未曾有の被害に遭遇しましたが、この7年有余全国各地からのご支援の中で地元石巻圏の皆様の強い意志と強力な使命感の下、復興が着実に進んでいることをお慶び申し上げ首都圏に住む会員を代表し心よりお礼申し上げます。30年を迎え今後は『親睦、提言』に加え『共生』を掲げ活動していきたいと考えています」と式辞を述べました。
続いて来賓を代表して亀山紘市長(代読・菅原秀幸副市長)と石巻商工会議所の浅野亨会頭の2人が挨拶しました。
第2部では、村井嘉浩宮城県知事による記念講演が行われました。
村井県知事は「創造的復興を目指して」と題し、震災復旧・復興の現状や創造的震災復興、道州制などについて県の取り組みや自身の考え方を述べました。この中で村井知事は「石巻圏を元気にする復興施策」として「水産業の復興特区事業」、「観光振興のための空港民営化」
「医師不足解消のための医学部新設」の3点を取り上げました。
このうち「水産業の復興特区事業」については、漁業者の減少と高齢化が進む中で、地元の高齢の漁師と民間企業が一緒になって石巻の桃浦に合同会社が設立され、桃浦ブランドで高品質の牡蠣の生産・販売を行うようなった。たった1社だが、“民間活力の利用”という形で一つの経営モデルができ、養殖・沿岸漁業の発展に向けて漁業権の見直しが進むことになった。国も水産政策の改革に乗り出しており、漁をやる人がいなくても漁協に相談しなくても、いろいろな企業が漁業に参入できるように変わりつつある。こうした取り組みが石巻圏の水産業の復興に資するものと考えている。

村井 嘉浩 宮城県知事
また「観光振興のための空港民営化」については、国が管理する仙台空港の運営権を民間に委託するよう国に働きかけ、2年前、仙台空港の民営化が実現した。これによって仙台空港の海外便数が増え、この秋には格安航空会社の専用ビルもオープンする。少子高齢化の中で石巻圏の人口が急激に増えることはあり得ない。海外からの客を羽田や成田ではなく仙台空港に降ろし、その客を石巻圏に運ぶことによって元気にしていきたい。
さらに「医師不足解消のための医学部新設」については、石巻市の駅前に市立病院が新たにオープンしたが、残念ながら医師がなかなか集まらない。最大の理由は宮城県では医学部は東北大学だけしかないからで、どうしても医師不足になるのは避けられない。そこで国に働きかけ、琉球大学医学部以来37年ぶりに宮城県に医学部の新設を実現させた。平成28年にスタートし、学生は既に3年生になっている。
あと6年すると石巻圏にも医師が供給でるようになるので、もう少し待って欲しい。


村井知事はこのように述べ、「創造的震災復興とは、従来の枠組みを変え民間活力などを活用することによって地域を活性化していくこととして、「これからもこうした取り組みを積極的に進めていきたい」と強調しました。
村井知事の講演は論点が明確で分かりやすかったうえ、ユーモアを交えた巧みな話術とも相俟って、「流石は知事」とする声が聞かれるなど好評を博しました。
第3部では、木管五重奏による記念演奏会が行われました。
メンバーは、フルートが宮城県涌谷町出身で東京交響楽団首席の相澤政宏さん、オーボエが山形県上山市出身で東京フィルハーモニー交響楽団首席の佐竹正史さん、クラリネットが宮城県大崎市出身でNHK交響楽団首席の伊藤圭さん、ホルンが福島市出身で読売日本交響楽団首席の松坂隼さん、ファゴットが石巻市出身で読売日本交響楽団首席の井上俊次さんの5人。いずれも日本を代表する第一人者という、めったにない豪華なメンバーの顔合わせによるコンサートとなりました。


はじめにイベールの「3つの小品より第1楽章」、続いて「日本の歌メドレー」。楽器紹介のあと、ミュージカル「サウンドオブミュージック」メドレーが演奏されました。親しみ易い曲目が選ばれこともあり、場内は心やすらぐ調べにすっかり魅了された様子でした。
この後、記念祝賀会が開かれました。
東京みやぎ石巻圏人会の松川文隆名誉会長の開宴の挨拶に続いて、年間800万人の来訪者がある三重県伊勢市から国際的なビジネスを展開し海外誘客にご見識ある伊勢商工会議所の上島憲会頭が「これを機に伊勢と石巻の交流を深めていきたい」と挨拶しました。

伊勢商工会議所 上島 憲会頭
続いて女川町の須田善明町長の音頭で乾杯し歓談にうつりました。会場ではテーブルを超えて名刺交換が行われるなど、交流と親睦を深める姿が見られました。


歓談をぬって、宮城県議会の佐々木喜蔵議員、元朝日新聞記者で東日本大震災子ども基金の高成田享理事長から祝辞があったあと、石巻圏人会の集まりでは恒例になっている石巻商工会議所の須能邦雄副会頭から相撲甚句が披露されました。

須能邦雄 石巻商工会議所副会頭
そして、宮城県経営者協会の青木八州支部長の三本締めに続いて、石巻圏人会の千葉弘二副会長の挨拶で閉会しました。
「つどい」は3時間にわたって行われましたが、村井知事の講演や木管五重奏のアンサンブルという多彩なプログラムに参加者からは、「30周年にふさわしい会だった」「充実した内容で時間がたつのを忘れた」といった感想が寄せられました。
「東京みやぎ石巻圏会創立30周年のつどい」写真集
【第1部 記念式典】

司会/小林美恵子石巻圏会副会長

阿部勝石巻圏会会長

菅原秀幸石巻市副市長(市長代読)

浅野亨石巻商工会議所会頭
【第2部 記念講演】

村井嘉浩宮城県知事

【第3部 記念演奏】


【記念祝賀会】

松川文隆石巻圏人会名誉会長

上島憲伊勢商工会議所会頭

乾杯/須田善明女川町長





須能邦雄副会頭

青木八州宮城県経営者協会石巻支部長

佐々木喜蔵宮城県議会議員

高成田享前仙台大学教授

千葉弘二石巻圏人会副会長