東京みやぎ石巻圏人会「平成30年度総会」議事録
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日 時 | 2018年2月9日(金) |
| 会 場 | KKRホテル東京(東京都千代田区大手町1-4-1) |
| 参加者 | 45人 |
東京みやぎ石巻圏人会の「平成30年度総会」が2月9日(金)、開催され、平成29年度事業報告並びに収支決算、平成30年度事業計画及び収支予算などが承認されました。以下は議事録の要約です。
第1部:司会・進行/尾形輝雄事務局長
○ 会長挨拶

石巻圏の繁栄に貢献することを命題に昭和63年1月に発足し、情報交換、提言活動を行ってきた当会も、本年、満30年をむかえました。
30年を迎えるにあたり、昨年1年間、この会の目的、あるべき姿、方向性を検討し、新しい地域づくりに如何に貢献していくか、首都圏における石巻出身会員の減少などについて話し合ってきました。あわせて新しく広報委員会を設置し、会の目的、会の活動を、新HPで発信することにしました。
会員相互の親睦を目的に平成26年から始めた「交流会」も昨年で4回を重ね、今年秋に「30周年記念事業」を計画し目下、準備をすすめています。
30周年を機に、この会が「石巻圏応援団体」として地域社会の発展に寄与していくことを願い開会の挨拶とします。
会長のあと石巻商工会議所の浅野亨会頭から挨拶があり、続いて石巻市の菅原秀幸副市長と宮城県東京事務所の伊藤哲也事務所長の2人から祝辞が寄せられた。
そして、東松島副市長や女川副町長ら来賓が紹介された。
○ 議事
続いて議事に入り、会則に従って阿部会長が議長をつとめ、3つの議案が提案された。
第1号議案/平成29年度事業報告並びに収支決算
震災集中復興期間(10年)の7年目を迎えた平成29年、当会では石巻を支援するため、ふるさとと呼応しながら支援事業に取り組んできた。その一環として、広報委員会を設置してHPを刷新し情報発信の強化に努めた。
また、第4回の「交流会」を開催し、会員相互の親睦と情報交換を行ってきた。
加えて、「ふるさと通信」の定期的発行や、これからの圏人会のあり方、活動指針について議論を重ね取りまとめを行うなど、四役・幹事が一体となって会の運営を進めてきた。
主な事業内容は以下の通り。
1 会議・懇談会
総会、四役会議、役員会、監査会、広報委員会、第4回交流会など
2 事業
- 情報交換事業、観光・物産紹介事業、会報「ふるさと通信」発行(年3回)
- 会員の活動
- 東日本大震災遺児支援/「かんがるーの会」チャリティーイベント
- 女川元気会(女川元気会総会/女川慰霊の旅)
- 都市対抗野球の応援 日本製紙石巻VSホンダ熊本
- 在京宮城ふるさと協議会への協力
- 平成29年文化講演会、常任理事会、平成29年総会、忘年会
- 石巻商工会議所新会館竣工式典への出席
- その他の会議関係等
- 大谷地会総会への出席
- 東京迫会総会への出席
- 在京一迫総会への出席
- 在京田尻会総会への出席
- 「いしのまき・記録映画づくりを応援する会」との会談
- 「MICE-ビジネスイベント」への参加
3 組織運営状況
- 会員数/60人(平成29年末)
- 会員の移動状況
- 入会、脱会、休会
4 平成29年度収支決算
*収入の部、支出の部
*貸借対照表
*財産目録
*監査報告
1号議案の平成29年度事業報告並びに収支決算は提案通り全会一致で承認された。
(1号議案の詳細は総会資料参照)
第2号議案/平成30年度事業計画並びに収支予算
復興計画における発展期の初年度にあたる平成30年、当会では昭和63年に会が設立されて30年の節目を迎えることから創立30周年事業を開催し、中央と地方の絆を一層深めるとともに、今後の活動方針を確認し、事業の推進を図っていく。
その他、「ふるさと通信」の定期的発行と「交流会」を開催し、会員相互の親睦交流を図っていく。また、「ふるさと納税」の啓蒙を図るとともに、講師派遣事業を推進し、石巻地域への貢献に努めていく。さらに会員増強運動の展開など組織・運営基盤の確立を図り、諸事業に全力を傾けていきたい。
主な事業内容は以下の通り。
【平成30年度事業計画】
1 会議・懇談会
- 総会並びに石巻地域の産業振興等に関する懇談会を開催するとともに、会員相互の 交流を図る。
- 石巻地域行政関係者及び経済界との懇談交流を図り、中央と地方の情報交換を実施。
- 幹事会・役員会を開催し各種事業の推進を図る。四役会・幹事・事務局との一体化と環境づくりの促進。
- 会員交流の開催。会員交流のサロンの設置。
2 事業
- 情報交換・提供事業
- 情報交換会の開催、石巻商工会議所会報の提供、タウン誌「石巻ライフ」等の提供、会報「ふるさと通信」の発行、ホームページによる情報発信の強化。
- 地域貢献事業
- 地域開発・産業振興に関する講演会等の開催による講師の要請に対し講師を派遣
- 石巻地区の各大型プロジェクト等の情報提供及び進出企業の斡旋・紹介
- ふるさと納税の啓蒙
- ふるさと石巻地方出身者の若手指導育成
- 石巻経済団体(石巻商工会議所、宮城経協石巻支部、石巻法人会等)や石巻専修大学との連携強化
- 観光・物産紹介
- 石巻地方の観光・物産及び特産物の紹介・斡旋を行い地場産品の活用を図る
- 石巻地方の観光紹介
- 首都圏地区における物産展の案内
- 石巻地域への復興支援
- 石巻地域への復興支援にかかる情報提供及び支援
- 「かんがるーの会」への支援
- 「女川元気会」を通じた復興支援
- 各種団体との連携協力
- 石巻圏域の首都圏県人会との交流
- 在京宮城ふるさと協議会事業へ参加し情報交換を行う
3 組織運営
- 会員拡充の強力な推進
- 組織改革を実施し活性化を推進
- 会員入会パンフレットの作成
- 役員会(幹事会)の活動強化・役員会の定例化
- 創立30周年事業の開催
【平成29年 東京みやぎ石巻圏人会 年間スケジュール】
【平成30年度収支予算】
2号議案の平成30年度事業計画並びに収支予算は提案通り全会一致で承認された。
(2号議案の詳細は総会資料参照)
第3号議案「東京みやぎ石巻圏人会」の今後の活動方針について
今後の活動について以下の3点が提起された。
1 「石巻圏の振興をめざして」
石巻圏は、一級河川・北上川の河口部に中心部が拡がる宮城県東部の石巻市を中心に、太平洋沿岸の女川町から広域仙台都市圏に隣接する東松島市にいたる2市1町に及ぶ地域で、19万人余りの人口を擁し、この地域特有の文化圏を形成しています。
東京みやぎ石巻圏人会は、関東地方に在住しているこの石巻圏出身者やゆかりのある人たちを中心に1988年(昭和63年)に設立され、石巻商工会議所との連携で30年にわたって会員相互の親睦を図ると共に石巻圏の『産業振興』に寄与することを目指してきました。
こうした中で石巻圏は、先の東日本大震災で未曾有の被害に見舞われました。地元では行政と住民が一体となって復旧・復興に向けて懸命の努力が続けられていますが、災害の傷跡は深く人口減少に悩む地域も少なくないなど復興は道半ば、むしろこれからが正念場です。
そこで設立30年を迎えるにあたり、会の目的を改めて問い直し、原点である『産業振興』という目的を基本に据えながら、“人とひとのつながり”を強め、今後進む少子・高齢化社会を見据え、地域に寄り添いながら活動していく”共生”を新たにかかげ”親睦・提言・共生”を通じて文化的な活動も含めた『地域振興』を目指して、石巻圏の活性化に広く貢献していきたいと考えます。
石巻圏の出身者やゆかりの人たちが共に手を携えて取り組む活動が新たな地平を切り拓き、「地域の再生」に寄与していくことを願っています。
2018年2月
2 30周年事業「東京みやぎ石巻圏人会創立30周年のつどい」
- (1)期 日: 平成30年9月9日(日)12:00~15:00
- (2)会 場: 霞が関ビル 東海大学校友会館
- (3)参加者: 100名程度(実行委員会を立ち上げて参加者を募る)
- (4)内 容: 講演会とミニコンサート ①被災地域の復興再生に向けた今後のあり方、②地方創生の所見、③民間 団体に対する要望等の内容で記念講演の講師を県と調整中
- (5)体 制: 30周年事業実行員会の発足と推進委員の委嘱
- (6)会 費: 1万円
3 新ホームページについて
去年8月、新ホームページを立ち上げた。会員から広く、公正、公平な意見を集め、提言、活動を発信するため、新たに佐藤副会長を委員長とする「広報委員会」を設置した。
ホームページに載せる内容については「広報委員会」で議論し発信する。
3号議案の「東京みやぎ石巻圏人会」今後の活動方針は、提案通り全会一致で承認された。
追加議案 事務所所在地の変更にともなう東京みやぎ石巻圏人会会則の一部改正
東京みやぎ石巻圏人会の事務局である石巻商工会議所の移転に伴い、第5条の事務局所在地を「石巻市立町一丁目5-17」から「石巻市中央二丁目9-18」に改正する。
追加議案「会則5条の改正」は、提案通り全会一致で承認された。
第2部:司会・進行/佐藤悠副会長
○ ふるさと石巻圏からの発信
1 「東日本大震災からの復興まちづくり」/石巻市菅原秀幸副市長
はじめに、震災の大きさを改めて思い起させる旧北上川中瀬地区、JR石巻駅の浸水状況 など、石巻の震災前と震災後の状況が映像で紹介された。
このあとパワーポイントを使って復興状況の具体的な説明があり、市街地では新蛇田地区の土地区画整理事業、半島沿岸部では雄勝、北上、牡鹿地区。公共施設では180床の石巻市立病院をはじめ、石巻市防災センター、交流拠点のささえあいセンター、石巻魚市場。更には旧観慶丸商店、旧石巻ハリストス正教会堂の保存、元気市場、石巻南浜津波復興祈念公園の整備、石巻圏の観光推進、保育士・助産師の雇用創出拡大プロジェクなどについて 説明が行われた。
また、人口減少が進む中で地方創生への取り組みとして、広域観光連携による「交流人口の拡大」や「しごと創出」の実現、イベントでの観光誘致、創業支援補助事業などの雇用創出プロジェクトについても報告が行われた。
2 「東日本大震災からの復興によるまちづくり」/東松島市古山守夫副市長
東松島市の被災状況と復興状況が報告された。この中で、“東松島方式”の「震災がれきのリサイクル」をはじめ、まだ10区画残っている野蒜地区の造成地100坪を800万円(坪8万円)で売り出す事業、市が買い上げた土地の有効利用を図るため誘致した企業に10年間、ただで土地を貸す事業、更には航空自衛隊松島基地のブルーインパルスの展示飛行、CWニコル氏が監修した森の学校「宮野森小学校」(オール国産材を使用した公立小学校)など、独創性に富んだ震災復興事業が紹介された。

菅原石巻副市長(左) 古山東松島副市長(中) 阿部女川町副町長(右)
3 「復興完遂そしてその先へ向けて」/女川町阿部明彦副町長
「身の丈に合ったコンパクトなまちづくりに徹する」、として以下の内容が報告された。
公共施設を町の真ん中に集中させる、2017年3月、皇后陛下「御歌碑」天皇皇后両陛下「行幸啓碑」建立、昭和50年代からの宿願の懸け橋「出島架橋整備事業着工」、女川魚市場全面稼働。水揚金額はアップしたが、水揚量が増えず関連会社(氷屋、箱屋、運送屋)が潤っていないのが課題。宿泊施設エルファロ(40台のトレーラーハウス)の駅前商業エリアへの移転、6ヶ所19棟561戸の集合型災害公営住宅整備完了、市民リーグからアマチュア最高峰のJFLに昇格したコバルトーレ女川、“初日の出”スポットとしてにぎわう駅前プロムナードには今年1000人が集まった。
○ 東京からの発信
「女川に元気を送る会の活動について」/村井善郎女川元気会会長

- 医師である村井さんは前日まで女川で診療活動に従事。体調不良の中、総会で報告を行った。
- 震災当時、落ち込みながら懸命に頑張っている人たちに、「ガンバレ」とは言えず、「元気を送る」をコンセプトに「女川に元気を送る会」を立ち上げた。
- 当初、“鉄は熱いうちに打て”で、1200万円の支援金を集めたが、金銭でやれることには限界があり、身の丈に合った支援を話し合い、交流することを考えた。
- 色々な団体と共同して活動を行ってきた。
- 東京からのバス観光。(逆に元気をもらう)
- 日比谷公園でのサンマ感謝祭りに2~3トンを送った。
- 「津波だ」の号砲で150m先の高台に駆け上がる「女川復興男」の開催。
- 被災した人たちと共同して野菜を栽培、収穫、料理して交流した。
- 村井さんは、心の傷が癒えない人々に対処する地域医療支援センターの医師たちが考え 出したカルテの工夫(病状以外に個人の被災状況、家族情報などを記入)を紹介し、震災から7年を経た被災地で医療に携わる医師や看護師ならではの取り組みの一端を、淡々と語った。
○ 懇親会
総会終了後、会場を移して懇親会が開かれ、来賓と会員が交流を図った。
