東京みやぎ石巻圏人会「平成29年度総会」報告
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日 時 | 2017年2月3日(金) 16:00~ |
| 会 場 | KKRホテル東京 |
| 参加者 | 52人(来賓19人、役員・会員24人、商工会議所7人、他1人) |
東京みやぎ石巻圏人会の「平成29年度総会」が、平成29年2月3(金)東京・大手町のKKRホテル東京で開催されました。
冒頭、阿部勝会長が「この2~3年、講師派遣事業に取り組み、会員を石巻の経営者協会並びに石巻法人会に派遣したほか、石巻専修大学ともパイプ作りを行った。会員の親睦と会員増を目指した『交流会』も3回を重ね、交流促進を進めている。今年は新たに30代、40代から役員を迎えており、次の任期を会の発展に向けて努力していきたい」と挨拶しました。

そして浅野亨石巻商工会議所会頭と、吉田計宮城県東京事務所長の2人から祝辞が寄せられ、東松島副市長や女川副町長らの来賓が紹介されました。
議事に入り、第1号議案の「平成28年度事業報告並びに収支決算」では石巻地域の振興にかかる講師派遣事業や、会報「ふるさと通信」発行などの主な事業をはじめ、会員の活動、組織の運営状況、並びに平成28年度収支決算が提案されました。
また、第2号議案の「平成29年度事業計画並びに収支予算」では、講師派遣などの地域貢献事業や、ホームページによる情報発信の強化、石巻の経済団体などとの連携強化、石巻地域への復興支援、創立30周年事業の検討、並びに平成29年度収支予算が提案されました。
第3号議案では、「新役員の人事案」が提案され、3つの議案とも提案通り全会一致で承認されました。

このあと、「石巻圏からの発信」として、石巻市復興政策部復興制作課の岡浩課長、東松島市の古山守夫副市長、それに女川町の阿部明彦副町長の3人から それぞれの地域の復興状況について報告がありました。
このうち石巻市では、平成28年度は住まいの再建、失われた医療施設の再構築、産業再生に向けた基盤づくりなどを確実に進めることができたが、その一方で、内陸部の河南、桃生地区では半島部などからの人口移動が増えるという課題が浮上しており、必要な生活基盤を整備し、市全体として均衡ある発展に努めるとしています。
そして、新市街地の宅地や復興公営住宅の供給状況や半島各地区の防災集団移転促進事業、市民の健康維持に欠かせない市立病院の開業、水産業の振興として市管理30の漁港全ての改修工事事業の着工など、平成28年度の震災復興事業の進捗状況が紹介され、「企業版ふるさと納税」を活用して石巻市で創業を行う事業者を支援する創業支援補助事業にも取り組み、石巻市の産業の活性化及び雇用の確保を目指したいとしています。

次に東松島市では、震災の年に環境未来都市の指定をうけ、復興計画と環境未来都市構想の2本の計画を同時進行していることが報告されました。
そして、2016年4月に新電力事業を立ち上げ、経済、エネエルギー、人の循環を創生して地域活性化を図っており、ソーラパネルやバイオディーゼルなどを備えた「東松島スマートエコタウン」を整備したとしています。
また、民間企業の支援を市が直接受けるのではなく、「産・学・官・民」が連携した復興に関する中間支援組織の一般社団法人「東松島みらいとし機構」を立ち上げ、復興まちづくり計画に基づくリーディングプロジェクトの事業化にも取り組んでいるということです。
この他、震災を機会に国際交流も進めており、インドネシシアのスマトラ沖津波で大きな被害をうけた町と災害協定を結び、教訓を残す事業や高潮被害を受けたフィリピンのレイテ島ともJICAを通じて縁を結び、交流していることなどが紹介されました。
女川町からは、先ず、2016年3月17日に天皇皇后両陛下が行幸啓され、皇后陛下が石巻線の全線開通を祝って1首詠まれたのを記念して、この歌の歌碑を建立することになり、3月17日に女川駅前で序幕式を行うことが紹介されました。
そして、東日本大震災では町の中心部が全て流されたが、来年3月には住宅の再建が93%完成することや、女川魚市場は、中央荷捌場が去年8月完成、今年5月には魚市場全体が完成するとしています。
また、交通関係では、去年8月6日、仙台と女川を直接結ぶ電車の運行が開始され、定住促進や地域の活性化につながるものと期待していること。27年12月、女川駅前にオープンしたテナント型商店街に続いて、28年12月末、地元市場「ハマテラス」が開業し、海産物の特産品や多彩な飲食メニューを用意した店が並ぶことなどが報告されました。
続いて、【東京からの発信】として『きぼうのきずな ひとつ。』の土肥礼子代表(石巻圏人会会員)から活動報告が行われました。
土肥代表は、「2012年2月、仲間5人で『きぼうのきずな ひとつ。』をスタートしました。これまでに被災地で有志がはじめたドキュメンタリー映画の応援に取り組んでおり、2013年3月2日には東京の町田市で『3月11日を生きて~石巻・門脇小・人びと・ことば~』の上映会を開催し、2014年3月には、石巻日日新聞の外処記者による講演会を町田市で開きました。

また、2015年7月の『東京国際ブックフェア』では『石巻日記』の第Ⅰ号から第Ⅲ号までの100セットを配りました。『石巻日記』は2012年3月、石巻日日新聞の外処記者からホームページに寄せられた”石巻の今の状況を お知らせします”というメールからはじまり、2013年から毎年、『石巻日記』を発行、今年3月には第Ⅴ号の発行を予定しています」と報告しました。
そして最後に、「2017年3月11日は七回忌になりますが、復興は道半ば。これからの支援はどうあるべきか、続けるためには何が必要か。被災地に暮らしていない私たちだからこそ出来ることは何かを考えたい」と述べました。
総会終了後、会場を移して「懇親会」が開かれ、参加者の間で親睦と交流が図られました。